今年は福岡県に工房見学に行ってきました。
全国の工房からは継ぎ手がいなく、自分たちで終わってしまうと言われることが多いですが、
この博多には若い方が多く働いていることに驚きました。
日本の伝統工芸の未来がありますね。
京都は豪華絢爛に着飾る足し算のおしゃれに対し、
この博多は粋におしゃれに着飾る引き算のおしゃれだと言われました。
なので博多の献上織は長く続く幅広い世代の定番品になったのか、、
電気の傘だったり、自動販売機だったり、あらゆるところに献上柄がありました。
工房に行って、
機械織といわれると、スイッチひとつで出来上がることを思い浮かびますが、
その機会に糸を置くまでは手織りも機械織も同じ工程なので、
どちらにしても手間はかかるんだっと職人さんが言ってました。
その糸を染める工程もずれてしまえば作品になりません。
どの工程もひとつ抜けては作品になりませんが、この糸を染める工程が一番大変なんじゃないかと思いました。
工房によっては自分たちで糸を紡いでいるところもありました。
その紡ぐことを体験してきましたが、素人には当然ですが無理です（笑）
その技術に脱帽です。
今回も現地現場の声を聴き、
あらためて職人さんの技術、この日本の伝統文化の技術は世界に誇れるものだと思いました。